声が枯れるまで







歪んだ愛情10のお題

ガイ様華麗に最低男期間中




















1 声が枯れるまで



「なあ、なあ。ガイもそう思うだろ?」
眩しく反射する赤い髪を靡かせてなにがそんなに楽しいのか、
ルークは溢れん笑顔で俺に問う
ここで適当に答えようものならルークは間違いなく不機嫌になる
「あー…でもなぁ、ルーク。」
少し考えた振りをして、それでも適当に言葉を返すとルークは嬉しそうに笑う

なんと愚かな生き物か

「ガイは質問にもちゃんと答えてくれるから、好きだ。」
いつかルークに言われた言葉だ
違うよ?
ただ、ご機嫌伺いが面倒臭いから考えたような素振りを見せるだけだ
ルークの意見を聞く筈ないだろう
ちゃんと答える?
そんな事はありえない
ルーク、お前は俺の意見を押付けられている事に気が付いていないんだよ
お前は今まで自分の意志で決めた事なんかあるか?
今まで自分で選んできたと思ってる事は、全部全部、ぜんぶ
俺に押付けられた事なんだよ?

お前が今まで自分で何かを決めた事なんか一度もないんだよ、ルーク

お前はそうやってこの狭い世界で一生、飼い殺されていくんだよ
耳に付く少し高い声で、何かを自分で決める事もできずに、一生
「外に出たい。」
そう鳴きながら一生を終えるんだ

大丈夫、そんなに長い事じゃないよ

「なぁ、ガイ。外はどんな感じなんだ?建物がたくさんあるんだろ?人がたくさんいるんだろ?」
「もうすぐ外に出れるじゃないか。それまでのお楽しみだろ」

その声が枯れたら、俺が殺してやるからな、ルーク